心のスイッチを押す食べるバラ

 無農薬の花との出会いは2008年

38歳の誕生日に母がプレゼントしてくれた無農薬の花のエネルギーの強さに感動を覚えたことが始まりでした。

のちに その理由が 農薬を使用せずに 本来の花の力だけで育ち

咲き誇っていることを知ります。

お花は 一般的に食用にしないので 栽培に農薬が多く使われ 土壌や水質を汚染しているのだと・・・その時

光の柱が立ったような感覚がありました。

 

「このことをみんなに伝えなくっちゃ」

使命感に火が付きました。

 

売るあてもなく 部屋を埋め尽くす無農薬のバラ

「毎週そのお花を買います!」

それからというもの毎週100輪以上ものバラが家に届くようになりました。

当時は 別の仕事をしていたため お花は専門外。

売るあてもなく困り果てていたある日、ふと、

「食べてみようかな」

と、思いました。無農薬だから大丈夫だろうと。

 

決して美味しい!とは 思いませんでしたが 食べた後にすごく気分が良くなったことを鮮烈に覚えています。

この香りに私は癒されてしまったのです。

その花を刻んでクッキーに入れたり、ケーキを焼いたり、シロップやジャムを作りました。

 

女性の心のスイッチを押す「食べるバラ」

 

私は33歳の時に離婚をし、当時3歳だった娘をシングルマザーとして育ててきました。

いつも気を張り何かと戦いながらの生活でした。

その心の扉を開いてくれたのがバラだったのです。

 

近所のパティスリーに飛び込み、無農薬のバラを使って商品を作りたいと頼み込みました。

シェフの協力を得て、シロップ、ジャム、スイーツなど数々のバラの食品が生まれていきました。

無農薬のバラを美味しいものに生まれ変わらせ 日常に取り入れていただく事により

お客様がちょっと嬉しい毎日を送るためのきっかけをお手伝い出来るようになってきたことが大きな喜びになっていきました。

 

中でも、食べるバラの可能性を広げたいと2014年より始めた

食べるバラのランチ会は のべ2400名を超えるご参加者さまを

お迎えする人気のイベントに育ちました。

新鮮なバラを食す至福の時間を通じて 自分自身を慈しむ、

そんなひと時をお過ごしいただきたいと願っています。

 

 

食べるバラを通じた社会貢献

環境問題に取り組むとき、私たちは努力を必要とします。

真夏の暑い日に冷房は28度に設定しておくとか、ゴミは分別して出すとか。

ですが、無農薬のバラの農地を守る、ということにおいてだけは

私たちは もっとバラを食べて、もっと優雅な気持ちになるだけでその環境を守ることができます。

 

この度、ご縁のあった飛騨市の食べるバラの畑を事業継承し、

2022年より農薬、肥料不使用の自然農法に取り組んでいます。

バラ摘み体験や農作業などの自然の中でのアクティビティを通じて

心癒される滞在となり、バラ色の毎日のきっかけになれますようにと願っています。

 

食べるバラが導いてくれる未来はバラ色に輝いています。

 

玖島ローズはこれからも食べるバラを通じて

皆様のもっと嬉しい毎日に貢献していけますよう前進し続けて参ります。

 

 2023年9月吉日

食べるバラの専門店・玖島ローズ

代表  玖島 悦子

 

 

 

玖島ローズ13年の軌跡を取材いただきました。

https://number-nine.org/archives/1809